ごきぶりポーカー

はい。今日も大人気ボードゲームの話をします。

「はいはい」って思ったでしょう?

ムガルは局所的大人気ゲームでしたが、こちらは広く人々に愛される系大人気ボードゲームです。

 

f:id:menguin:20200522125503j:image

 

Jaques Zeimet 作 「ごきぶりポーカー

 

「え?お前今更ごきぶりポーカーの話するの??頭大丈夫??」

って思った方、多いと思います。

 

します(憤怒)

 

頭はダメです。

 

まずルールを確認していただきましょう。

簡単なルールなので、すぐ読めます。すでにご存知の方も多いと思いますが。

いつものたっくんさんブログを貼ります。ありがとうございます。

 

https://www.tk-game-diary.net/kakerlakenpoker/kakerlakenpoker.html

 

おそらくボードゲームを始めたての頃に出会う方が多いのではないでしょうか。

僕が初めて買ったボードゲームは、2個同時に購入した

ごきぶりポーカー」と「カタンの開拓者たち」だったと思います。

メジャーなゲームではあると思います。

 

 

しかし、個人的な印象としては、意外とパーティー系の流れでも良く立つ感じはしません。

定番のフリしてるけどそんなに定番じゃないのかな?

他のボードゲームの味を知った人たちは、もうごきぶりの所へは戻ってきてくれないのかな?

と悲しい気持ちになってしまいます。

 

それは多分、実はちょっとクセが強く、難しいゲームだからだと思います。

カタンもそうなんですけど、初心者歓迎のフリして実は難しいゲームありますよね。

この点についてはちょっと思うところがあるので、後で話します。

 

————

 

ごきぶりポーカーというと、ボードゲーマーのソウルコミック(?)「放課後さいころ倶楽部」でも取り上げられたことがあります。第5話ですよ、第5話。大人気ゲームですね。

 

この第5話では、クール系巨乳女子高生の大野ちゃんが、

「まだ害虫の種類も覚えきらない初心者が "カメムシ” なんて...とっさに出る名前じゃないわ」

などと強烈なマウントを取り始めるシーンが話題になりましたね(?)

 

ちなみにこの第5話の卓は、

ごきぶりポーカーガチ勢の大野ちゃん

・人の心を見透かす精神系能力者武笠ちゃん

・正直村の住人の高屋敷ちゃん

・高屋敷親衛隊バカの田上くん

の4人で進行します。武笠ちゃんかわいい。

 

ガチ勢と親衛隊は置いておいて、現実の卓でも精神系能力者と正直村の住人が分かれることが多く、正直村の住人がカードを貯め始めると集中攻撃を受けてかわいそうになる、というのがこのゲームの定番の流れです。本当に大人気ゲームなんですか??

 

負け決めゲームですし、漫画内では田上くんの迷走っぷりが話を面白くしていますが、現実では結構敗者がかわいそうなゲームなんですよね。

良心が痛みますねぇ(満面の笑み)

 

 

正直村の住人の方は、おそらく一生正直なんだと思います。

だから精神系能力者のお話をしても、実践するのは難しいかもしれません。実際モダンアートの記事でもトリテの記事でも似たようなことを話してるんですが、いまいち伝わってる気がしないです。

 

ですが、精神系能力者が一体何を考えているのかは、今日もしつこく伝えていこうと思います。

 

 

————

 

 

精神系能力者は別の人類だと思っている人の中には「ごきぶりかどうかとか、1/2じゃん。運ゲー」と思っている人までいかねませんが、

精神系能力者は、目の前の情報からあらゆる可能性を模索し、1/2の壁をなんとか乗り越えようとしている人類種なのです。

 

ですが、その判断要素が挙げきれないほどあるので、なかなかこれが伝わらないのです。

パッと思いつくもので、

 

・その人の思考のクセ

→大事な時ほど裏をかきがちとか、保守的でスキがないとか。

 

・「ごきぶり!」と「...ごきぶり」は違う意味がある。

→人それぞれだけど、意図を持って発声を変える人もいるし、無意識に変わる人もいる。

 

・追い詰められた状況(負けが目の前の状況)では、人の取りうる選択肢は極端に狭まる。

→自分がリーチの状態では、そう何度もリスクの高い行動はできない。

 

・明らかにニヤニヤが隠せない奴がいる。というかポーカーフェイスの奴がむしろ少ない。

→例えば自分がカメムシリーチだとして。プレイヤーAがプレイヤーBに対し、「これはハエだよ」などとニヤニヤ言っている場合、プレイヤーAは実はカメムシを出していて、「これでワンチャン、カメムシがリーチのあいつに回って行ったらめっちゃ愉快だなぁw」と思っている可能性は結構高い。もちろん性格にもよるけど。

 

・そもそもの発想の限界

→大野ちゃんの話は極端ですけど、初心者じゃなくたって、初手から場にも出ておらず手札にもない生物の名前を嘘として宣言することは難しいと思います。よっぽどのガチ勢でなければ。よっぽどのガチ勢は大野ちゃんくらいしかいないと思います。

つまりは完全ランダムに生物の嘘宣言をすることは困難で、1ラウンド前の宣言生物・誰かがちょっと多く持っている生物・手札に2枚ある生物など、何かしらの影響を受けて宣言をするはずです。

 

どれも単体では役に立たなそうですが、うまく人によって合成すると、「その人が今理想としてそうな展開」の候補が出てきます。出てくるんです。これは読みゲー全般に言えることで、この「誰かの青写真を一緒に見る」という行為が出来た時、人は精神系能力者になるのです。

 

 

はい、何言ってるかわかりませんね。

 

 

わかる人にはわかると思っているんで、「わかる!」と思った人はご一報ください。僕が安心します。

 

精神系能力者の解説はこのへんが限界です。

 

————

 

さて、ごきぶりポーカーとかカタン、難しくない?なんで初心者にだすの??」

という話に戻ってもいいですか?

 

 

 

...

 

 

 

スクロールしたということは良いんですね、ありがとうございます。

 

 

初心者に出すゲーム論は人類永遠の課題なので、議論に決着をつけようとは思いませんが、

思ってることだけ放り投げようと思います。

 

ケースバイケースですが、ケース自体が大きく2つに分かれると思います。

 

①一回でいいから!先っちょだけでいいから!とにかく今、ボードゲームに触れてみてくれ!!

というケース。

 

・恋人がボードゲームに完全な拒否反応を示していて、重ゲーなんかどうでもいいからボードゲームを一緒にしてほしい。

・旅行に持って行って、ボドゲ知らない人とも楽しみたい。

・軽ゲーを酒飲みながらやるぞ!一見さん大歓迎!!なボドゲ会を開催する。

 

こういう場合は、ワードゲームやアクションゲームなど、簡単に盛り上がれるゲームを出せば良いでしょう。ボブジテンやら何やら。

今時パーティーゲームがたくさんあっていいですね。ひと昔前なら大富豪とUNOの2択ですから(?)

こういう一過性の場合は問題が少ないです。一方で...、

 

②この世界には2種類の人間がいる。ボードゲームにハマる人間と、ハマらない人間だ。今からそれを選別する。

というケースもあります。

この2つをごっちゃにしないだけでも議論がすっきりすると思います。

 

さて、このケースの場合、個人的にはボードゲーム...底が見えねぇ...!」

と思ってもらうことが大事だと思います。

そして初心者なので、ルールがある程度わかりやすいことも、もちろん大事。

 

底が見えないっていうのは、次のプレイの希望が見えるってことです。

「次はこうしよう」が無限にありそうな気分にさせられるのがいいですね。

ムガルには絶望しかないのでダメです。

 

その辺だとやっぱりカタンドミニオンカルカソンヌとかいう王道達が並んでしまうのかなと思います。

ドミニオンは好きだけどカルカソンヌは糞ゲー」という人はたくさんいると思いますが、そこの前段階の話として。

 

ちなみに、底の見えなさを見せたいので、手加減はNGだと思っています。

インスト勝ち、全然アリ派です。

でも、華のある勝ち方がいいですよね。「やられた...何が起こった...次こそは...」という感じが理想。

 

カルカソンヌでいうと、

「城が...乗っ取られた...?どうして...どうしてこんなことに...?」

「あいつ...いつのまに寝ていた!?寝ているだけでそんなに点数出るのか!?」

などなど、「次は自分もあれがやりたい」と思ってもらえるといいのかなって思います。

 

まぁでも、強くても憧れないこともありますけどね。

虚ろな目で音速おばけキャッチ披露してる人、怖がられる可能性あるんで。

 

 

————

 

というわけで、今日はごきぶりポーカーをダシにして、言いたいことを言いました。

 

今回もお読みいただき、ありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。